夏休み 家族でインド旅行 (タイトル募集中。ただし、バタフライは出来ません。)
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1日目・関空〜デリー
2日目・デリー
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5日目 デリー

 お腹の調子が悪い。ついに来たインドの洗礼である。腹痛はさほどでもないのだが、何かを口に入れるとすぐに下から出るといった具合だ(←汚い話で申し訳ありません)。娘も若干調子が悪いようだ。それにしても、一番体力のあるはずの私が一番ひどく、一番ましなのがオカンとはどいうことか。

 原因は想像できる。暑い中、水をがぶ飲みし、バテもあって食欲がない。注文したものは味を知りたいので、一口、二口は食べるが、あとは水物しか口にしない。中華のスープなどを食べる家族とは違って、現地の味を知りたい私はカレーなど辛いものばかり食べる。これではこうなるのも仕方ない。

 あまり無理しないようにと朝ゆっくりめにホテルを出る。目的地はラールキラー。最近世界遺産に登録されたデリーのお城である。例によってホテルを出た道でリキシャーと交渉を始める。交渉に関しては手慣れてきた。後はいくらなら乗ってもよいかこちらが決めるだけだ。リキシャーは山ほどいる。あるリキシャワーラーが言った。「ラールキラーは休みだよ。」
出たな、休みと言って自分の知り合いの店に連れて行く気だな。そうはさせん。

 なかなか値段の折り合いがつかないでしばらく歩いているとサイクルリキシャーが声をかけてきた。値段を聞くと40ルピーだとか。「値段はともかく、その席に5人乗れんのかいな。」と心配したが、「ノープロブレム」と言う。これも経験かと乗ることにする。

 ニューデリーの駅前からチャンドニーチョウクへ。人と車と動物がごっちゃになった道を、汗を吹き出しながら必死にペダルをこぐリキシャの兄ちゃん。坂道や人混みではリキシャを降りて押し、また乗る。働くってこういうことなんだね。感動したよ。と思いつつ、だんだん悪いことをしているような気になってきた。



 これだけのことをさせて、支払うのは40ルピー(120円)である。あまりの不憫さに「ちょっと多めに払ったげたら?」とオカンが言う。「そうやね」とか言っているうちに目的地に着いた。「ここだよ」と言われ50ルピー払うとリキシャーは去っていった。しかし、そこは地図で見るとまだ半分しか来ていない場所だった。またしてもやられた。

もう信じないぞインド人!


←こちらが知らないのをいいことに途中で降ろしたサイクルリキシャの兄ちゃん。

 しかし、幸運にも(もしかしたら、兄ちゃん計算したか?)降りたところはバス停で、ちょうどラールキラー行きのバスが着いたところだった。見知らぬ街ではバスが一番使いにくい交通機関だが、ラールキラー行きということは終点なのだろうからと思い切って乗ってみた。バスは満員だった。娘が少ししんどそうにしゃがんだ。すると椅子に座っていたインド人がすぐに席を替わってくれた。オカンもいつの間にか座っていた。こういった優しさも感じるからインドを嫌いになれないのかもしれない。

 ラールキラーに着いて入口へ行くと、ポリスらしき人がやってきて私たちに声をかけた。「今日はラールキラーは休みだ。」看板に独立記念日の準備のため、11日から15日までは休みと書いてある。
ホテルの前で出会ったリキシャーの話は本当だったのだ。



 予定ではラールキラーを見学した後、チャンドニーチョウクのごちゃごちゃを歩くはずだったが、娘の調子があまりよくないので計画を変更して、コンノートプレイスあたりの涼しそうなところ(高級ショッピング)を見てまわることにした。サイクルリキシャーはこりごりだし、距離もある。できればタクシーをつかまえたかったが、流しが見つからない。仕方ないのでオートリキシャーに乗ってリーガルシネマまでお願いする。もちろん映画を見たいのではなくて、その隣にある布地屋さんに嫁さんが行きたがっていたからだ。

 そういう事情だというのにこのリキシャ、いつの間にか郊外へ車を走らせている。こいつもか!と腹が立ったので「子どもの具合が悪い!急いで行け!(しかし、行き先は映画館…)」と怒った。そして、娘に少し大げさにしんどそうにするように言った。それを見たリキシャワーラーは少しあわてて、リーガルシネマはこっちだと言いながらUターンをした。これ以上変なところへ行こうとするなら「娘に何かあったらあんたのせいだぞ」と脅してやろうかと思ったが、そこまですることなく目的地に到着。疲れる…。

 布地屋さんは嫁さんにとっては天国だったようだ。次々と選んではカットしてもらう。しかしその間私は腹痛と闘っていた。

 その後遅いランチをすませ(私はほとんど食べず)ホテルへ帰る。晩ご飯ぐらいは食べに出ようと思っていたが、それもパスして、ポカリスエットを飲んで寝る。

 ↓ここから後はあまりきれいな話ではないので読みたい人だけ読んでください。

 それでも見る。





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