夏休み 家族でイラン旅行
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1日目 関空〜ドーハ〜テヘラン

 
 関空発23:45というカタール航空、深夜便で出発。トランジットのドーハまでは、10時間15分のフライト。この便、全日空との共同運航便ということで、日本語のできるCAが何人もいて、全く不便さはない。一人一台のモニターも付いて、ビール1本、赤ワイン2本(お酒の飲めないイランへの旅行としてはこれが最後のアルコールとなる)を飲みながら、「県庁の☆」を見た後、就寝。

カタール航空の機内食カタール航空のプライベートモニター

 カタール時間4:00到着、2時間半のトランジットの後、テヘランへ。実は地球の自転に沿って飛んでいたため、はじめの飛行機の終わり、トランジットで少し、次の飛行機のはじめと3回の朝食をとったのには笑ってしまった。

 パパさんのお父さんと弟さんらが車で迎えにきてくれた…のはありがたかったが、ご家族で来られていたので、5人乗りの車2台に子どもも入れてだが、16人が乗車することには驚いた。もちろん、トランクもはみ出た状態で、市内へ向かう。

お迎えの車

 市内に行く途中、少し寄り道をして、親戚の方々のお墓参りに行く。みんな、すごく故人を敬う気持ちが強いのには感動した。また、戦争の犠牲者のお墓が多く、イランはまだ戦後なのだと実感させられた。戦没者のお墓は特別な場所にある。日本では靖国神社がどうこう言っているが、この国では要人が参拝しないと、かえって怒られるのだろうなという気がした。

 ほどなくして今日お世話になるパパさんのお兄さんの家に到着。既に来られていた親戚一同とご挨拶。歓迎の意味も込めて羊を一頭捌いてくれた。実は捌いているところの写真もあるのだが、ここでは掲載を控える。しかし、日本ではパックになっている肉もこうやって、いただくことができるということは肝に銘じなければならない。



 その後、しばらく歓談、…といっても、全くペルシャ語ができない私、と日本語はもちろん英語もままならない人たちとの会話はほとんどが、身振り手振り(図書館で借りた「地球の歩き方」のほんの数ページのペルシャ語の日常会話も少しは役に立ったが)。そんな中、活躍してくれたのが、奈良で買ってきた絵はがき。みんな大仏や山焼きの写真を興味深そうに見つめ、ビューティフルと言ってくれた。特に山焼きの写真には「何で山に火をつけるのか」とびっくりしていたようだ(そりゃそうだ)。

 しかし、この大仏の写真を見せたときや、肉になった羊に私が手を合わせたときの反応をみているとイランはイスラムの強い国ではあるが、他の国の宗教は尊重し、自分の宗教を押しつけようとは決してしない雰囲気があることが感じられた。

 しばらくして遅い昼食。イランでは2時ごろに昼食をとることが多いとかで、この日は4時ごろの昼食となる。メニューはさっき捌かれた羊を使ったキャバーブ。ごまの入ったナンにトマトといっしょに包んで食べる。



 夜、涼しくなるのを待って、市街へ女性のためのマグナエを買いに行く。しかし、驚いたのはテヘランという街の賑やかさ。よくいえばエネルギッシュ、悪くいえば無秩序。スピード違反、二重駐車、信号無視、逆行…。道路には車やバイクがあふれ、少しでも前に入るためにまるでカーレースをしているかのよう。大きな交差点でも信号はほとんどなく、少しのすき間を見つけては走っていく。人もしかり、ビュンビュン車が走る大通りでも平気で車を止めながら横断していく(…というか、待っていたらいつまでたっても渡れない)。車も歩行者に遠慮することなく数十センチ脇を走り抜けていく…。私の知る限りではホーチミンの交通がかなりすごかったが、ここはさらにすごい。ホーチミンはバイクが多く、横断するときもまるで川に水が流れるように人をよけていたが、ここは一歩間違えば事故になる寸前でみんな動いているのである。



 そして、帰宅後夜食。ゴルメ・サズィという料理を用意して待っていていただいた。これは、いくつかの野菜と豆、ハーブを煮込んだカレーのような料理で、ポロウという白ご飯とにつけていただく。ほどよい塩味とレモンを乾燥させた調味料が入って、日本人の口にも合う味付けであった。しかし、この食事が11時前、イランの食事はかなり時間が遅いとは聞いていたが、ここまでとは。こうして、29時間半+15分という長い長い一日が過ぎていったのである。




娘の日記から

泊めてもらう家の持ち主の人親せきの人がいっぱい来てたよ。
お母さんが折り紙教えてみたらぁと言ったので教えてあげることにしました。千代紙を持ってリビングまでいくと!!!!!!!興味のありそうな女の子たちがちかよってきたの。教えてってゆったような顔だったので折り紙を渡して教えていこうとすると、ほとんどの女性がきょうみしんしんです!!!


イラン基礎知識
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