夏休み 家族でイラン旅行
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4日目 イスファハン観光

 
 午前中にイスファハン、いやイラン観光の最大の目玉、エマーム広場へ。200m×600m四方の広場の周りにいくつかの見所が連なり、見る者を圧倒する。まず最初はマスジェデ・エマーム。イスラム革命のときには「王の寺院」と呼ばれていたという壮大な寺院。青色を基調としたタイルで作られたモザイクはまさに芸術の粋を極めたといえる。広場正面に構えるエイヴァーンの造形美も素晴らしいし、45度に折れた奥にある中央礼拝堂も感動ものである。イスラム教を信じる者ではない私でも、ここに来れば神聖な気持ちになる。



 ここで少しおもしろい出来事があった。礼拝堂を見に行こうと歩いているときに修学旅行か何かの女子学生の団体に囲まれた。何かと思っていると、うちの子供といっしょに写真を撮ってほしいという。みんな交替で私たちの子どもを中心にして写真を撮っている。聞くところによると東洋人の子どもは彼女らにとってすごくかわいいのだそうだ。まあ、娘は今風(日本の)のちゃらちゃらした格好をしていたし、息子はお地蔵さんのような、まさにMADE IN JAPANな顔立ちで、どちらも目立つことこの上ない存在ではあったのだが。

 この寺院、12時にはいったん閉まってしまう。お祈りが始まるのだ。おじいちゃんがお祈りに行ってしまった。待っている間に土産物を見ていた。ペルシャ絨毯にはあまり興味がないので、タイルを数枚買った。いい人を装った客引きの多いのには閉口した。

 アッバシーホテルは確かに豪華だった。しかし、やはり庶民にとっては贅沢な気がして、ホテルを換えることに。エマーム広場を見ている間、パパさんと運転手さんで今晩のホテルを見つけてきてくれた。運転手さんの知りあいのホテルということで、値段も安くしてもらった。中級ホテルながらスイートで80$也。

 そのホテルに子どもと母を休憩させて再び街に出た。行ったのはマスジェデ・ジャーメ。エマーム広場から少し北西にあるイスファハンで最も古い寺院である。日本人にとっては先ほどのマスジェデ・エマームとどう違うのかよくわからないのだが、こちらの方が、観光地っぽくなくて、地元の人たちが多いように思った。まあ、違いがわからないのは奈良でも外国人にとって法隆寺と興福寺がどう違うかという感覚と同じようなものだろうと勝手に思っておく。全部で470ある小さなドームの一つ一つすべて模様が違うのには驚いた。



 そこからバザールを通って再びエマーム広場へ。途中、お土産にスカーフを10本買った。320000リアルなのに32000リアル出して笑われた。インフレで桁が大きくなってしまったので0を一つとったトマンという単位があるのだが、トマンで言われたら札の桁を一つ増やさなければならないのをつい忘れてしまう。10000リアルは1000トマン、札には10000としか書いていないからややこしい。案の定、次に水を買ったとき、一桁多く出してしまった。2000リアルなのに20000リアル払おうとして返された。(T_T)



 なんやかんや店にあるものを見たりして、広場に着いたころにはすっかり日が暮れて、きれいなお月さんが空にかかっていた。



 いったんホテルへ帰って、みんないっしょにスィー・セ・オ橋へ。ライトアップされた姿が美しい。このあたりを見ているとイラン人がイスファハンのことを「こんなにきれいなところはほかにない、早く見に行け」というのもわかる。テヘランとは全く違う街の表情を見せてくれる。テヘランが東京なら、ここは京都なのかもしれない(まあ、京都もすっかり都会化してしまったが…)。



 おじいちゃんが物乞いの子どもにお金をあげていた。日本のガイドブックなら絶対にあげてはいけないと書かれているのだが、自然にあげているおじいちゃんを見て、何となく考えてしまった。自分たちはこれでいいのかと…。



娘の日記から

イスファハーンのモスクに行きました。
世界遺産のモスクらしい。すごくきれいにできていました。
私は友達と、タイル屋さんもうかったやろな、としゃべっていました。
水色と青がきれいにまざっていました。
しかも、きれいに丸くなっていたので、すごいと思いました。
すると、イランの女子学生がわたしたちに近よってきました。
なぜかというと、日本人が来るのがめずらしいので、いっしょに写真をとりたいのだそうです。
なので一緒にとりました。

それからアイスを食べました。
日本のアイスよりとっても甘いです・・・・・・。



イラン基礎知識
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