夏休み 家族でイラン旅行
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5日目 イスファハン〜ジャザーン〜アブヤーネ

 
 まずは、朝からもう一度エマーム広場へ。そこでまだ見ていなかったマスジェデ・シェイフン・ロトゥフォッラーへ。お祈りの時間が近くて、かけ足で見学したが、礼拝堂の中央で手拍子をして反響するのがおもしろかった。

 実はこの寺院を見学する前にイスファハン名物のギャズ(ヌガーにピスタチオを交ぜてある甘いお菓子)を買って、帰りに寄るからと店に預けておいた。しかし、帰りに寄ってみると店は閉まっていた。店のおじいさん、店を閉めてお祈りに行ってしまったのだ。仕方がないので(今日はテヘランに帰る予定であったので)隣の店の人に頼んで、送ってもらうようにお願いをしておいた。が、イランに滞在中にこのお菓子が送られてくることはなかった。これは悪意があるのではなく、のんびりしたイラン人の気質がそうさせるようだ。この記事を書いている今、まだおじさんの家に届いていない。



 イスファハンを後にして次の目的地のアブヤーネ村へ。行きはずっと高速道路を通ってきたのだが、帰りはこの村に行くために違ったルートをたどる。これが沙漠の真ん中を突っ切る道で、これまでには見たこともない風景が眼前に広がった。

 息子が自分の通う幼稚園の先生に「イランへ行くけどお土産は何がいい」と聞いたところ、その先生が答えた「沙漠の石」を拾うために車を降りる。そこには枯れながらなお、種を落とす植物や年に一、二度流れる川の跡などがあり、自然の強さを感じる。しかし、こんな風景日本ではもちろん、そうそう見られるもんではない。



 それからまたしばらく走ると右手に台形をした大きな山が見えてきた。その麓に数十軒の家がかたまった小さな村を見つける。運転手が「寄ってみるか」というので寄ってみた。崩れかかった土塀、涸れた井戸の跡…。ぱっと見たところ、およそ人が住んでいるとは思えないような村なのだが、そんな家の前に老人が一人。違う方向を見ると塀を直す人が…。最初見たときは閑散としていて、まるで遺跡かと思ったほどの小さな村だが、そこには昔から脈々と受け継がれる人たちの暮らしがあった。



 それから、山道を走ること1時間半。世界ふしぎ発見でも紹介された、赤い村アブヤーネへ到着。さきほどのジャザーン村と同じ小さな村ではあるが、こちらは歩く道も整備され、ヨーロッパからの観光客も多い。このあたりからの岩場を切り取って作ったレンガは全体的に赤っぽく、村全体が赤く染まったように見える。また、民族衣装も女性はカラフルな花模様、男性も幅広のズボンで、都市部のイランの服装とはかなり違う。小さな女の子が手作りの御守りを売っていた。写真を撮らせてもらったかわりに一つ買ったが、先に、『お母さんらしき人に「早く売ってこい」と言われていたみたい』と嫁さんが言っていた。観光地はどこも似たようなもんだ。

 嫁さんが、ここの花柄の衣装の生地を買った。すごく気に入ったものだったが、よく見るとmade in japan だった。でもそれ自体本当か実際のところよくわからない。



 その後、また、沙漠を走り、カーシャーンで夕ご飯を食べ、高速道路をひた走り、テヘランに。着いたころにはまた午前様になっていた。




娘の日記から

イスファハーンからテヘランにもどりました。途中にいろんなところにいきました。
地面も家も赤色の町です。
めいろみたいでした。靴も真っ赤になっていました。
めずらしいので砂と石を持って帰ってきました。
この町で暮らすと服などが赤くなってしまいます。
私は景色がきれいだからいいけど服などが汚れるのでいやです。
その町のなまえは、アブヤーネです。
そこで私はイランのお守りを買いました。
今、私の部屋に飾ってあります。



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