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7日目 イラン秘湯の旅 昨日にテヘランのお上りはほぼ終わったので、最終日はテヘラン郊外の温泉へ行くことに、といっても2時間以上かかるところなので、それこそ2度目の国内旅行(今回は日帰り)といった感じ。車はどんどん山を登っていく。休憩兼昼食として入ったレストランは国道沿いのドライブイン。しかし、ここの料理が最高にうまかった。きれいな川で養殖された、マスのキャバブもおいしかったし、ここで採れるはちみつを使ったひな鶏の丸焼きもホロホロと口でとろけた。イランに来て家庭料理はともかく、レストランはたいていかわりばえのしない料理が多かっただけに、ここはもう一度食べたいマイベストといえるうまさだった。 中東一の高さを誇るダマバンド山も美しくそびえていた。ただ、この後、この山に近いずっと高いところへ登るとはこのときは考えもしなかった。 どんどん登って谷底が小さく見えてきたとき、車が止まった。みんなで降りて、風景を見たが、一歩間違うと谷底に落ちてしまうようなところである。まるで「親孝行するか〜」と言われているようでけっこう恐い。子どもが走り回るのでそれを止めるのも大変だ。ふと見るとおじいちゃんが高いところに登っている。元気すぎる…。 そこからさらに山道を登ること数十分。ついに見えてきたリネ温泉。いくらテレビ東京で全国秘湯の旅という番組を作っても、ここまでの秘湯に行った人はいないだろう。が、しかし、日本でイメージしている温泉とは大きく違うところがある。露天風呂どころか窓さえないのである。6畳ぐらいのコンクリートに囲まれた部屋に湯船があってそこにつかるのである。湯温は42度以上、熱くて長く入っていられない。泉質も何か強そうな感じで湯あたりしそうだ。なるべく半身浴にして、最後にさっと肩までつかって出た。それでも、出た後、いつまでも汗が止まらない。ロビーのようなものもない。いったい汗を流しに行ったのか汗をかきに行ったのか。 まわりの客を見ていると、泊まりがけの人も多いみたい。休憩室を取って、短い入浴を1日に何度もするようだ。まあ湯治に来ているといった感じか。ゆららの湯のようなイメージで来るとかなり違ってびっくりする。 温泉の帰り、アルボルズ山脈からの地下水をくめるチェメンシアラに寄る。ここはおじいちゃんの実家の近くだ。この水はそのままミネラルウォーターとして売られている。山の中から流れ出てくる水は軟水で飲みやすい。子どもは水遊びまでして服を濡らしてしまった。 結局、家に帰ったのは夜10時をまわっていた。またもやイラン時間である。それでも、私たちが明日帰る最後の晩餐として、ご飯を用意して待っていて下さった。晩ご飯のメニューはフェルフェルドルメ。ピーマンの肉詰めである。じっくり煮込んであるのでピーマンの苦味もあまりない。お母さんが、私たちのために手の込んだ料理を作ってくれたことが心に染みる。 娘の日記から テヘラン北部にある温泉に行きました。 北部は、結構高い山があります。 山に登っていくと寒くなってきました。 はんそででいると寒いです。 道路の横に車を停めて山から下を見ました。こわかったです。 温泉につきました。 テヘラン北部は、テヘランより気温が低いので温泉は、ちょうどいいと思います。 お客さんもいっぱい来ていました。 お湯は、とても熱かったので止めました。 最初は、42度から43度くらいだったので、私は入れませんでした・・・・・・。 シャワーや水も出ないので日本の温泉と違ってゆっくりはできません。 帰りに天然水がわき出ているところに行きました。そこの水は、とても美味しかったです。 美味しいのでペットボトルに入れました。 帰るとピーマンの肉づめを用意してくれていました。私は、ピーマンが苦手です。 でもいちおう全部食べました。 |
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