夏休み 家族でイラン旅行
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最後に

 
 きっかけは偶然だったイラン旅行。核の問題や近隣諸国の情勢など、行く必要はあるのか、という葛藤は確かにあった。しかし、逆に今年行かなければ、きっと一生行けないだろうなという思いもあった。安全情報やイラン内情については十分調べたつもりであったが多少の不安があったことは確かである。

 しかし、行って、見て、話して、聞いて、肌で感じて…、その不安は全く当たっていないことがわかった。

 まず、国内の治安に関してははっきり言って日本よりもずっと安全だ。みんなイスラムの教えのもと、つつましい生活をしているし、罪に対しても非常に敏感だ。法律でも厳罰が待っているし、何よりも社会的な制裁が大きい。罪を犯した人間はこの国で生きにくくなるのだ。女性の服装もそうだが、まるで校則の厳しい女子校のようだ。スカートの丈が少しでも短ければ、生徒指導室に呼ばれて、従わなければ退学、みたいな。これは何もイランを悪く言うのでは決してない。現に日本に帰ってきたすぐは日本の女性を見て「何じゃこのちゃらちゃらした服は」と思ったものだ。ミニスカートや胸元の開いた服、へそや腰を出す女性たち。イランが厳しいお嬢さん学校なら、日本はちゃらちゃらしたギャルだ。どちらがどうという意見を言うつもりはないが。

 次に他国との戦争についてだが、これもイランから仕掛けることはまずないと思う。アメリカに対する不信感は今に始まったことではないし、中東がイスラエルを中心に問題を抱えていることも解決に時間のかかることだということもわかる。テレビでは戦争が始まったら一致団結しよう、みたいなCMが流れているし、今回泊めてもらった家族にも戦争で亡くなられた人がいる。戦争が身近なのは日本とは比べものにならない。

 しかし、一つ思ったことがある。ある日、朝の散歩をしていると例のごとくイラン人が話しかけてきた。どこから来たとか、家族は、といった話はだんだんアメリカの話に。一観光客にそんなこと言っても仕方ないだろうと思ったが、その人は強調して「ブッシュはおかしい」とくり返していた。「石油がほしいんだろう」とも言っていた。決してアメリカ人が嫌いなのではなく、大統領を筆頭にアメリカの政策に対して腹を立てているように感じた。日本でも北朝鮮が嫌いという人がいても、北朝鮮国民が嫌いという人は少ない。北朝鮮の国民に対して大方の人は同情的なのだろう。イランの人たちも冷静に状況を見つめているように思った。

 まあ、堅い話はこれぐらいにしよう。とにかく、イラン旅行は良かった。観光地としていろいろな文化財を見たことも良かったし、イランの家庭に入ってイランを身近に感じられるようになったことも良かった。↑のような考えに至ったのは私であるが、嫁さんは嫁さんなりの、小学生の娘は娘なりの、幼稚園の息子は息子なりの、母は母なりの考えを持てたのではないか。これは決してテレビや本で得られるものではなく、その場に立ったことで体験的にわかったことである。これが今回の旅行で一番の収穫だろう。



        ↑
アブヤネで買ってきた布を使っての作品です。1年近くかかってやっと仕上がりました。思い出のキルトがまた一つ増えました。(by 嫁さん)


娘の日記より

私が発見!感じた!イランという国は・・・・・。

・全体的にみんな顔が濃いです。
・女性はみんなスカーフを巻いてます。
・イランのひとは折り紙の折り方がとても大胆です。
・砂漠に動物の足跡がありました。
・日本は、円・イランは、リアルです。
・旅行中に雨が降りませんでした。
・豚と犬がいませんでした。
・イランではお酒は、飲めません。
・たばこは、ほとんど水たばこです。
・車は、左運転です。
・信号は、あるけどあまり意味がありません。
・野良猫は、三毛猫でした。
・アラビア文字は、右から左に書きます。
・アラビア文字は、全く読めません。書けません。
・アラビア文字の、数字は、読めます。書けます。




イラン基礎知識
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